映画-Movie Walker > 映画作品を探す > サン・スーシの女
1984年3月30日(金)公開
人権擁護委員会の代表である主人公の幼い頃の戦時下での辛苦の体験と現代を交錯させ、ナチスヘの憎悪、養母への慕情などを描く。製作はレイモン・ダノン、監督は「仮面・死の処方箋」「甘くない砂糖」のジャック・ルーフィオ、「昼顔」の原作者ジョゼフ・ケッセルの原作を基にルーフィオとジャック・キルスネルが脚色、キルスネルが台詞を担当。撮影はジャン・パンゼル、音楽は「隣の女」のジョルジュ・ドルリュー、美術はジャン・ジャック・カジオ、衣裳はカトリーヌ・ルテリエ、メイク・アップはジャン・ピエール・エイシェンヌ、主題歌はタリラが担当。出演はこれが遺作に当るロミー・シュナイダー、ミシェル・ピッコリ、ヴェンドリン・ヴェルナー、ヘルムート・グリーム、ジェラール・クライン、ドミニク・ラブリエ、マチュー・カリエール、マリア・シェルなど。
映画のストーリー結末の記載を含むものもあります。
一九八一年、パリ。オルリー空港に、世界人権擁護委員の代表、マックス・ボームスタイン(ミシェル・ピッコリ)が降りたち、久方ぶりに妻リナ(ロミー・シュナイダー)に再会した。パリ滞在の目的は、パラグアイで投獄されたイギリス女性の解放要求のための会議に出席することだ。ホテルでくつろいでいたマックスに会議のための書類が届けられた。その中の二葉の写真を見た瞬間、マックスの表情は硬ばった。翌日、彼はパラグアイ大使を尋ねた。--本名ルパート・フォン・レガート(マチュー・カリエール)、33年当時、パリのドイツ大使館で書記官を勤めた男だ。マックスはドイツ語で二、三の質問をした後に、確認したような面持ちでピストルを手にし、ルパートに向けて発砲し射殺した。留置場を訪ねたリナにマックスは語り始めた。--33年のべルリン。10歳だったマックスは、ナチスの仕打ちで父を失い、自らも片足を負傷し、家族の友人夫婦エルザ(R・シュナイダー二役)とミシェル(ヘルムート・グリーム)の許に引き取られた。エルザはオぺラ歌手、ミシェルは反ナチ派の出版社の経営者だ。幸福に暮らす三人だったが、ナチスの魔の手が忍び寄り、ミシェルひとりを残して二人はパリに旅立った。ゲシュタポに追われるミシェルは、二人を追った列車の中で遂に捕えられ、その直前に列車に居合わせたモーリス(ジェラール・クライン)に金を託し、パリにいるエルザに渡して欲しいと頼んだ。そのころ、エルザは“ラーヤ”というナイトクラブで歌手として働き、ミシェルに会える日を夢みてマックスと共に暮らしていた。なんとかエルザを探しあてたモーリスは彼女の美しさに惹かれ“ラーヤ”に通った。もう一人、エルザに魅せられて通う人物がいた。ルパート・フォン・レガート。ミシェルを救い出すことのできる唯一の男だ。彼女は、ルパートに身をまかせれば、ミシェルが自由になることを知っていた。ミシェルヘの想いはつのる一方だ。酒に溺れてゆくエルザ。そんな彼女をなぐさめようとするモーリス。だがエルザはルパートと一夜を過ごす決意をする。ミシェルは釈放された。駅での再会。そして亡命者たちが集まるカフェ“サン・スーシ”に着いて車から降りた彼らを迎えたのは、二発の銃声だった。走り去る事の中にマックス少年の見たものは、ルパートの冷たい顔だった。81年のパリ。マックスは無罪になった。しかし、その後マックスとリナは自宅前で何者かによって暗殺される。
スタッフ
| 監督 | ジャック・ルーフィオ |
|---|---|
| 製作 | レイモン・ダノン |
| 原作 | ジョゼフ・ケッセル |
| 脚色 | ジャック・ルーフィオ 、 ジャック・キルスネル |
| 台詞 | ジャック・キルスネル |
| 撮影 | ジャン・パンゼル |
| 衣装デザイン | カトリーヌ・ルテリエ |
| 特殊メイク | ジャン・ピエール・エイシェンヌ |
| 音楽 | ジョルジュ・ドルリュー |
| 歌 | タリラ |
| 美術 | ジャン・ジャック・カジオ |
| 字幕 | 山崎剛太郎 |
キャスト
| Elsa Wiener | ロミー・シュナイダー |
|---|---|
| Max Baumstein | ミシェル・ピッコリ |
| Max Baumstein (Child) | ヴェンドリン・ヴェルナー |
| Michel | ヘルムート・グリーム |
| Maurice Bouillard | ジェラール・クライン |
| Charlotte Maupas | ドミニク・ラブリエ |
| Ruppert von Leggaert | マチュー・カリエール |
| Anna | マリア・シェル |
(c)キネマ旬報社
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