パリ、テキサス|MOVIE WALKER PRESS
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パリ、テキサス

1985年9月7日公開,147分
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テキサスを舞台にひとり放浪していた男が妻子と再会するがまた再び去ってゆく姿を描く。製作はクリス・ジーヴァニッヒ、エグゼクティヴ・プロデューサーはアナトール・ドーマン、監督は「ことの次第」のヴィム・ヴェンダース、脚本は「カントリー」等で役者として知られるサム・シェパード、脚色はL・M・キット・カーソン、撮影はロビー・ミュラー、音楽はライ・クーダー、編集はペーター・プルツィゴッダが担当。出演はハリー・ディーン・スタントン、ナスターシャ・キンスキーなど。

ストーリー

※結末の記載を含むものもあります。

テキサスの原野。一人の男(ハリー・ディーン・スタントン)が思いつめたように歩いている。彼はガソリン・スタンドに入り、水を飲むと、そのまま倒れた。病院にかつぎこまれた彼は、身分証明もなく、医者(ベルンハルト・ヴィッキ)は一枚の名刺から男の弟ウォルト(ディーン・ストックウェル)に電話することができた。男はトラヴィスといい、4年前に失踪したままになっていたのだ。病院から逃げ出したトラヴィスをウォルトが追うが、トラヴィスは記憶を喪失している様子だった。トラヴィスは口をきかず飛行機に乗ることも拒む。車の中でウォルトは、さりげなく、妻ジェーン(ナスターシャ・キンスキー)のこと、ウォルトと妻のアン(オーロール・クレマン)が預かっている息子ハンター(ハンター・カーソン)のことを聞くが、何も答えない。ただ、〈パリ、テキサス〉という、自分がかつて買った地所のことを呟いた。そこは、砂しかないテキサスの荒地だが、父と母が初めて愛をかわした所だとトラヴィスは説明した。ロサンゼルスのウォルト家に着いたトラヴィスを、アンと7歳に成長したハンターが迎えた。ハンターとトラヴィスの再会はぎこちなく、お互いのわだかまりが感じられた。しかし、数日経つうちにうちとけだした二人。彼らに複雑な思いを感じるウォルトとアン。実の息子同然にこれまで育ててきたのだから……。トラヴィスの記憶が戻るようになりはじめたある日、5年前に撮った8ミリ映画をみなで見た。幸福そのものだった自分の家庭のフィルムを見て、必死に何かをこらえるトラヴィス。父親らしい服装でハンターを迎えに学校へ行ったトラヴィスはその日の夜、ジェーンがヒューストンの銀行から毎月ハンターのためにわずかながら送金を続けていることを、アンから聞いた。トラヴィスは、中古のフォード・ランチェロ58を買い、ハンターにジェーンを探しに行くと告げた。それを聞いて、ハンターは自分も行きたいと言い、そのまま共にヒューストンに旅立った。ヒューストンの銀行からジェーンらしき人物が乗った赤い車が出てゆくのを見た二人は車を追って、ある不思議な建物に辿りつき、ハンターを車に残して、トラヴィスは建物の中に入った。そこはキー・ホール・クラブで、階下の個室は、客の側からだけ、ブースの中の女の姿が見えるマジック・ミラーを設けた一種のピープ・ショーになっていた。ジェーンを指名して部屋に入ったトラヴィスに、客の姿が見えないジェーンが話しかけるが、トラヴィスは何も告げずに出て行った。ヒューストンを離れ、途中のさびれた町で酒をのみながら、ハンターに自分の母のことを話すトラヴィス。翌日、もう一度ジェーンに会う決心をしたトラヴィスは、ハンターに別れのメッセージを残してキー・ホール・クラブへやって来た。再びジェーンを指名し、自分の気持ちを語るトラヴィス。やがて、姿を見なくてもそれがトラヴィスであることを知ったジェーンも、涙ながらに、自分の気持ちを語った。最後に、ハンターのいるホテルのルーム・ナンバーを告げて、トラヴィスは去った。ホテルで一人でいるハンターの前に、ジェーンが現われた。二人が寄りそう影を窓に確認すると、トラヴィスは車でその場を去るのだった。

作品データ

原題
Paris, Texas
製作年
1984年
製作国
西ドイツ フランス
配給
フランス映画社
上映時間
147分

[c]キネマ旬報社

映画レビュー

4.1
  • たっかん

    4
    2016/7/6

    この映画が公開されたのが1985年であることをハッキリと憶えている。
    その理由は、自分が社会人1年目、鎌倉(大船撮影所の裏)の独身寮に住んでいた頃、同室の同期入社の男が「今日、東京まで出て、映画観て来た。『パリ、テキサス』という映画だったが面白かった」と言っていたので。
    自分も、当時、行きたかったのだが、大船から渋谷などへチョット行くには遠すぎて、見損なっていたのがこの作品。
    あれから30年以上経って、ようやくこの映画を観た。

    ヴィム・ヴェンダース監督作品、ハリー・ディーン・スタントン主演。
    ナスターシャ・キンスキーも主演だが、出演時間は短い。ただ、存在感は抜群。

    ロードムービーとは知らなかったが、綺麗な映像が多く出てくる。
    特に、マジックミラー越しに男女が会話するシーンは素晴らしい。

    ただ、やや冗長なのが、やや惜しい。

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  • くりんごん。

    4
    2007/4/27

    ヴィム・ベンダースお得意のロード・ムービーです。
    音楽といい、風景といい最高です。
    ナスターシャ・キンスキーも素敵です。
    わたしはこの作品でヴィム・ベンダースを知りました。
    ロード・ムービーって普通のハリウッド作品に比べると盛り上がりが欠けるのですが、人生について考えるにはいいですね。
    友人がこのDVDをくれるといっていたので、楽しみです。

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