マッドマックス サンダードーム|MOVIE WALKER PRESS
MENU

マッドマックス サンダードーム

1985年6月29日公開,107分
  • 上映館を探す

荒涼たる砂漠と化した近未来の地球を舞台に子供だけの国の存亡をかけて闘うマックスの姿を描く「マッドマックス」シリーズ第3弾。製作は監督・脚本も手がけた、前一・二作に続くジョージ・ミラー、共同監督はジョージ・オギルヴィー、共同脚本はテリー・ヘイズ、撮影はディーン・セムラー、音楽はモーリス・ジャールが担当。出演はメル・ギブソン、ティナ・ターナーなど。

ストーリー

※結末の記載を含むものもあります。

核戦争で荒廃した近未来の地球。豚メタンガスでエネルギーを製造し、物々交換で市場が成り立っている街、バータータウン。そこに疲れきったマックス(メル・ギブソン)が辿りつく。街を見はらす塔の頂に君臨する地上世界の支配者、アウンティ・エンティティ(ティナ・ターナー)は、屈強な部下たちにマックスを急襲させる。この“オーディション”をクリアし、エンティティのメガネにかなったマックスは、この街の地下世界を支配する巨人のプラスター(ポール・ラーソン)と、小人のマスター(アンゲロ・ロッシト)の二人組、マスター・プラスターと闘うことをエンティティから命じられる。マックスは、街の中央に設けられた闘技場、サンダードームで相手のプラスターを倒す。しかし、仮面の下のプラスターのあどけない顔を見てとどめを刺すのをためらう。プラスターはエンティティの部下に殺され、マックスは砂漠に追放されてしまう。砂漠で気を失ったマックスは、一人の少女に助けられる。彼女に連れられて辿り着いた場所には、3歳から16歳までの子供だけの集団がいた。子供たちは、いつの日かパイロットのキャプテン・ウォーカーが救いに来てくれると信じており、マックスをウォーカーだと思い込む。ある日、数人の子供たちが集団を抜け出し、バータータウンへ向かってしまう。マックスは残された子供たちと共に後を追い、バータータウンで失脚したマスターと手を組んで、エンティティ一一派に立ち向かう。

作品データ

原題
Mad Max Beyond Thunderdome
製作年
1985年
製作国
オーストラリア
配給
ワーナー・ブラザース
上映時間
107分

[c]キネマ旬報社

映画レビュー

2.6
  • フジ三太郎

    2
    2ヶ月前

    描きたいものが多すぎた感じ。
    ハリウッドでは、この発想や世界観は絶対ない。
    オーストラリアは、原住民アボリジニと、流刑囚の白人の子孫が混在する国で、欧州からは相当離れた、砂漠の多い国。なので核戦争後の荒廃した世界としてとらえやすい。
    設定的に矛盾するのは、前半出て来るバーター・タウンが、ローマ時代を思わせる退化した世界なのが、クライマックスで機関車だのサンドバギーだの、2の賑やかなチェイス・アクションを再び見せること。隠しすぎ。
    後半マックスがたどりつく、子どもたちの国は、「蠅の王」にインスパイアされたかのよう。楽園だが、大人がいない。そこで、マックスやマックスから財産を奪った飛行機強盗、さらにはマスターが子供たちに手を貸し、未来を作るのだが。
    日本映画だと「ドラゴンヘッド」にやや近い。地殻変動で亡びた世界を少年少女がさまよう話だが、本作の方がアクション大作で厚みがある分、何とかみられる。
    ただし、1や2とは全く関係ない。製作者のケネディが急死したのも、作品がやや散漫なストーリーになったかも。バータータウンの描き方や女王アウンティは、まるで黒澤「用心棒」の宿場町と悪党のよう。ミラー監督は女性と子供を話の中心にしたがるので、アウンティは、「隠し砦の三悪人」の富樫(藤田進)を思わせる、主人公マックスの好敵手。
    1、2、3、それに「怒りのデス・ロード」まで、マックスはまるで「西遊記」のように行く先々で色々活躍する。「デス・ロード」以降もシリーズは作れなくはないが、悪役がマンネリ化するのは必至。

    続きを読む + 閉じる -
    違反報告
  • 晴耕雨読

    3
    2010/5/7

     「バイオハザード」シリーズと同様に回を重ねるごとに、地球は国家の体をなしていない荒涼とした大地と人間たちが登場してきます。面白かった「1」、「2」のハードボイルドアクション映画が薄っぺらなSF映画のようになってしまったのが残念です。核戦争によって滅亡した都市機能や文明を知らない世代の子供たちが映画中盤から出てきて、新しい世代へ負の遺産を残した大人の人類たちの愚かさを痛感しますが、しぶとく生き延びた人間は原始時代に戻った移動手段を使ったり、貨幣にかえて物々交換マーケットを擁するコミュニティが生まれているのが面白かったです。またお隣の世界最貧国の将軍様が推し進めるメタンガス・エネルギーを本編でも豚を使って製造している場面に至っては、近未来の原始共産主義社会も現代の共産主義も同じだと苦笑してしまいました。

     バータータウンと呼ばれるコミュニティには「サンダードーム」と呼ばれる、略式裁判を兼ねた格闘場がありますが、これも娯楽のないコミュニティの人間たちにとっては唯一の楽しみになっていて、したたかにコミュニティを統治するアウンティ・エンティティ(ティナ・ターナー)には都合の良い市民のストレスのガス抜きの場になっているところも古代社会の政治を思い起こさせます。格闘技好きの私にとっては、「サンダードーム」で使用される伸縮自在の釣り具を装着してのデスマッチは興味深く拝見しましたし、マックスと対峙するマスター&ブラスターと呼ばれる小人と筋肉隆々の大男の存在が面白かったです。さいとうたかをの劇画「無用之介」にも似たようなコンビが登場していましたが、二人で一人前ながら小人は優秀な頭脳を、大男はパワフルな力を持っているという設定も「1」、「2」にはなかった新鮮なキャラクターです。それとサバンナ役のヘレン・バディが日本人に似ていて良かったです。

     「2」では弾丸ゼロ状態のショットガンのソードオフが登場しましたが、マックスは「1」からずっとこの銃を愛用しています。ショットガンは本来の威力を保てる銃身長は大体18インチ、いわゆるパトカー用ライアットガンの長さとされています。銃床、銃身を切り詰めた銃身長はパターン展開や殺傷力どうこうより、携帯性重視だそうなので、マックスのように飛んだり跳ねたり走ったりする人間にとっては最高の武器なのでしょう。また本編のマックスは「2」での火器不足を反省したのか、「サンダードーム」に入る前にコミュニティの約束事として装備している銃器を全て預けますが、苦笑いしてしまうほどの拳銃や弾丸を服の中から取り出します。この中で一際目立ったのが、マウザーM1896です。別名『マウザー(モーゼル) ミリタリー』、もしくは『ブルーム ハンドル』と呼ばれるスグレもので、数多くの映画に登場しています。古くは「殺しの免許証(ライセンス)」で主人公が装備したり、「007・私を愛したスパイ」やイタリアンウェスタンの「殺しが静かにやって来る」、「スターウォーズ」、「ブラニガン」、「マッドマックス」の「1」でもババ・ザネッティが所持していた大型の自動拳銃で、ストックが標準装備されていたり、給弾方法が弾倉式ではなくトリガー前部にある固定弾倉にクリップを使って装填するなど、構造は拳銃と云うよりは小銃に近いものです。作動方式はショートリコイルでプロップアップですが本編では発射シーンがなく残念でした。

     シリーズが本編で終了したのは、本編がシリーズ中でも凡作だったからでしょう。でも核戦争の虚しさと流砂の恐怖を描いた本編は割と好きなのです。

    【GyaO】無料動画観賞

    続きを読む + 閉じる -
    違反報告