父を亡くした少年と、哀しみを背負うカンフーの達人。

世界最高の師弟コンビが新たな感動を生む!!

今度の『ベスト・キッド』はココが面白い!

あの名作が今、新たな命を得てよみがえる! ― プロデューサーと監督が伝えたかったもの ―

オリジナル版『ベスト・キッド』シリーズの生みの親でもあるプロデューサーのジェリー・ワイントローブはこの物語の普遍性を語る。

"これは父と子の物語。ひとりの少年が父親を、師を探し求める話、という点が、今も通じるところであり、子供たちもそういうものを期待しているんだよ"

監督のハラルド・ズワルトは今回の映画のみどころを話す。

"単なるリメイク版ではなくオリジナル版にリスペクトを払いつつストーリーを膨らませ、2010年の話にすること。オリジナル版の有名なワックスがけは、本作ではジャケットの脱ぎ着へと形を変えている。一作目を観ていれば、あれか、と分かるよ"

最大の課題は、オリジナル版でノリユキ・パット・モリタがオスカー・ノミネーションを受けた役を誰が演じるかということ。ジャッキー・チェンがハン役を引き受けたのは、ドレ少年の役柄に共感を覚えたからだというチェンはこう話す。

"陸に上がった魚の気持ちはよく分かるんだ。30年ほど前、僕は初めてのアメリカにひとりで行った。まったく異なる文化の中で生きるのは、とてもおっかないものさ" チェンがハンを演じることになったため、物語の舞台も中国に、そして主人公が学ぶ武術も空手からカンフーへと変更された。

ジェイデン・スミスとジャッキー・チェン ― スクリーンを超えた師弟愛、監督から見たふたりは? ―

― ジェイデン・スミスからみたジャッキー・チェンは?

"ジャッキーの映画をたくさん観たんだ。動きを真似たところもあるよ。彼はすごい人。いつも僕に何かを教えようとしてくれた。正しいストレッチのやり方とか、そのシーンではどうあればいいかとか、どう集中するかとか。いつも僕のそばにいてくれたよ"

― ジャッキー・チェンからみたジェイデン・スミスは?

"ジェイデンほど頭のいい子はいないね。僕が教えることを全部吸収してしまう。例えば僕が何かやってみせると、パッと、すぐにできちゃうんだ。すごいよ"

― ズワルト監督からみたふたりは?

"ジェイデンはカリスマ性も魅力もあるが、俳優としても素晴らしい。彼はこの役のあらゆる面に100パーセント、コミットしていた。カンフーも一生懸命学んでくれたが、それだけじゃなく、大人へと成長する少年の精神的な物語についてもしっかり取り組んでいたよ"

"ジャッキーはとにかく仕事仲間として素晴らしい人。片時もじっとしてないし、映画作りのプロセスを愛しているから、現場のあらゆる局面で手を貸してくれる。例えばエキストラで言葉がわからないために何かのメッセージが伝わっていない人がいたとすると、彼はその人のところへ行って丁重に指示をささやくんだ。素晴らしい人だね。とても助かるよ"

"小さなビーチに組んだセットの間でジャッキーとジェイデンがくつろいでいるのが見えたんだ。石を投げて水面で弾ませていた。それを見ながら思ったよ、もし僕が11歳でジャッキー・チェンと一緒にぶらぶら時間を過ごせたとしたら、きっと夢がかなったみたいな気持ちだろうな、ってね"

監督はふたりへの賛辞を惜しまない。スミスはチェン本人からも撮影中に多くを学び、スクリーンを超えた師弟愛のもと、撮影は進められた。

ジェイデンが習得した本物のカンフー ― ジェイデン・スミスにカンフーを指導した先生は?―

ウーはスミスの印象をこう語る。

"ジェイデンのことは最初に会った時から気に入ったが、確信はなかった。この仕事を彼がやれるかどうかまではわからなかったんだ。でも彼は自ら証明してみせた。彼は才能もあるし、一生懸命頑張ったよ。決して楽なことじゃなかったがね。ジェイデンを指導するのはとても楽しかったよ"

"初めて会った時のジェイデンは普通の子どもだったが、数か月後には5、6年も訓練を積んできた子と同じレベルになっていた。彼はとても集中力があったし、素質もよかった。それに決して不平を言わない。彼を誇りに思っているよ。撮影が終わった後も訓練を続けてほしいって言われたよ。光栄だと思ったね"

精神論から始まるウーの厳しい指導。

"カンフーを教える時はいつもそうだが、特に相手が子供の場合、僕はまず最初に、他人に敬意を持つよう教えている。カンフーとは戦いではなく、人を助けることなんだ。何をするにせよ、彼には、動き方、戦い方、基礎訓練を習得してもらわなければならなかった。本物のカンフーが求められていたからね。スミスにできないことを、映画のトリックを使って、あたかもできるように見せるようなことはしなかった"

さてスミスは訓練を楽しんだだろうか?

"映画の擬斗は簡単ではなかったよ。本当に相手を打たなくちゃいけないんだ―そっと打つんだけど、ビシッと打っているように見せるのさ。ブロックもしなきゃいけない。打撃をブロックしないと、顔に食らっちゃうからね。ずっとカンフー狂でいたいね。もしテイラー・ラウトナーにスタンド・ダブルが必要な時は、いつでもやるよ"