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レビューした映画

by やまひで
  • 2015年3月公開  
    The Imitation Game と何故この作品は名付けられたのか
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    まず、この点ははっきりさせる必要がある。A.Turingがエニグマ(Enigma)を解読・或いは破ったとするのは誇張であると。既に、1932年の段階で、ポーランドの暗号解読部がギリシャ語で「謎」という意味のEnigma暗号の原理を破っており、その土台の上にA.Turing達の仕事が成り立っていたということである。

    ただ、A.Turing達の仕事の画期性は、まずは「総当り攻撃」でエニグマをマシンを使って解読しようと試みたことである。このマシンのことをA.Turingは、映画では、自分の子供時代の友人「クリストファー」と名づけたとあるが、実際は「Bombe(ドイツ語では「爆弾」の意)」と名付けたようで、それは、ポーランド暗号解読部が製作したマシン「Bomba」の命名から来ている。

    尚、このBombeマシンは、エニグマ機の中でも難度が高かったドイツ海軍のUボート用のエニグマM4の解読に当てられ、一日分の暗号解読が時間内に出来るように一度に200台以上投入されたそうである。

    1938年秋から1939年の始めにかけて、ドイツ側はエニグマの取り扱い方法を変え、また、エニグマ機の要になるローターを3つから5つに増やしたことにより、どのローターを選ぶかの最初期設定の可能性だけでも、それが6から60に引き上げられ、これでポーランド暗号解読部がお手上げとなる。そこでポーランド側は、イギリスとフランスの諜報部に話を持ちかけて、第二次世界大戦勃発の直前にポーランド暗号解読部の成果がイギリス側にも知られることとなったのである。

    さて、題名の「The Imitation Game」のImitation(真似る)とは、本作のストーリーとどう関係するのであろうか。映画内ではその謎解きがなされていないように思うが、諸君はどう思われるだろうか。そこで、A.Turingのことを色々読んでいてある箇所に突き当たった。正にThe Imitation Gameと呼ばれる箇所である。このゲームには、まずA,B,Cの三人が登場する。Cは、AとBと直接ではなく、別個にテキストのやり取りをする。Bは女性、Aは男性で、BはCと普通にやり取りをするが、AはCと、女性のふりをして、つまり女性に「真似て」やり取りをし、CはAをどう判定するか、というものである。このAを更にマシンに入れ替えて同じゲームをした場合、それは、同時にまた、いわゆるTuring-Testとなり、この人間のAとマシンのAと、果たしてCはその区別ができるか、という人間の知性と人工知性の区別の問題にもなりえるのである。

    ところで、この「真似る」というゲームをこの映画のストーリーと掛け合わせると、それは、A.Turingが自分を「普通の」人間、更に言えば、普通の「男」に真似たという、この映画のストーリーのもう一本の筋書きが出てくるのではないだろうか。

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