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投稿レビュー(3件)幼な子われらに生まれは星4つ

「幼な子われらに生まれ」に投稿されたレビューを
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観なくては損!名作の条件を満たす作品 (投稿日:9/13)

誰の言葉だったか「映画とは答えを提示するものではない。観る者に、考えさせるのが本当の名作だ」という名言があるが、まさにその意味で、この作品は「真の名作」だと言える。“家族”という普遍的なテーマに加えて、全てのシーンのリアリティが高いため、観る者がそれぞれの立場から、そこに込められた意味を考えてしまうように出来ている。私には、子どもがいないが、浅野忠信演じる父親が、娘から拒絶されるシーン他、数々の場面で「自分だったら、どんな風に応えるだろうか?」と考え込んでしまった。
 演技については、即興的な手法を取り入れたことが成功していることは、すでに多くの人たちが語っている。ドキュメンタリー出身の三島監督ならではの演出として賞賛されているが、この監督は画作りもとても上手い。それは、NHKにいた時からそうだったし、これまでの映画作品全てにおいて映像のクオリティが高い。今回も、冒頭の不思議な三色から引き込まれるが、モノレールの運転席から撮ったような外廊のドーリー映像や、観覧車を空中から観たような俯瞰ショットなど、随所に「不安」を感じさせるカットが挿入されている。
 また、舞台設定や状況設定も優れている。浅野忠信が働く場所は、IT技術にコントロールされていて、住んでいる団地も(実際にどうなのかは別として)斜行エレベーターにのって自宅へと運ばれる。つまり、自宅以外の場所の、ほとんどが人工的、無機的なのだ。そのため、自宅のドアを開けた瞬間、息苦しくなるような“人間臭”のようなものを感じてしまう。そこが、必ずしも「居心地の良い場所ではない」と浅野が感じている事が、こちらにも伝わってくる。
 少し穿った見方かもしれないが、私は一種の「恐怖映画」のようにも感じた。そこら辺のホラー映画では感じられない、「リアルな怖さ」が、娘とのやりとりや、田中麗奈演じる妻とのケンカの場面から滲み出ていた。上記の演出による高い演技力や巧みなカット構成が、人間が心の奥に、潜在的に抱えている「家族崩壊」の不安を、刺激してくるから「怖い」のだと思う。
 ハッピーエンドでもなく、絶望的な悲劇でもなく、誰もが「考え込みながら」あるいは、自分の家族について、あれこれ想いを巡らせながら劇場を出る。「家族とは?」簡単に答えは出ない。人生の真理の一端に触れているこの作品は、間違いなく三島監督の、代表作の一つになるだろう。»ガイドライン違反報告

投稿:リュウシグ

評価:5
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「家族を作る」その責任とは・・・ (投稿日:8/30)

 重松清が21年前に書いた原作を「しあわせのパン」の三島有紀子が監督した人間模様!

 詳しい統計等を確認したわけではありませんが、近年、増えていると感じている「バツイチ」「再婚」そして、問題・・・を切実に描き切っていて、上映時間の127分、色々と考えながらの鑑賞となりました。

 主演の浅野忠信も「父」であり「義父」あり「夫」である複雑な役を「貫禄」をもって演じていました。

 今回の内容はこの手の問題の一部分でしかないのでしょうが、やはり子供への影響は想像を超えてあることを再認識させられました。

 残念だったのは、田中麗奈が演じる妻の心情が描き切れてなかったことと、家族だけで解決できなくなった時に、第三者等への相談が描かれてなかったことです。やはり、この点は原作の古さのせいでしょうか?»ガイドライン違反報告

投稿:杉ちゃん

評価:4
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