映画-Movie Walker > 作品を探す > 写楽(カンヌ・ヴァージョン)

カンヌ国際映画祭出品に伴い、海外向けに再編集されたカンヌ・ヴァージョン。冒頭に英語字幕での解説を加え、外国の観客にも分かり易くしてあるのが特徴。また、日本版は138分という長尺での公開だったが、今回は120分となっている。

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寛政3年、人口100万を越えた江戸は、最も華やかな時代を迎えようとしていた。市川團十郎の舞台を見物していた大道芸人のおかんは、團十郎の上る梯子を支える稲荷町役者・十郎兵衛がその梯子に足を潰されて血を流しているのを発見。その後、役者として使いものにならなくなってしまった彼を、大道芸の道に引き込んだ。大道芸人となった十郎兵衛は、とんぼと呼ばれるようになり、おかんたちと一緒に吉原界隈などに現れてはケチな商売をして金を稼ぎながら、歌舞伎小屋に出入りして書割りを描く手伝いをするようになっていた。一方その頃、京伝や歌麿といった人気浮世絵師を抱える版元“蔦屋”の主人・十三郎は、京伝の描いた洒落本がお上のご禁令に触れ、手鎖50日の刑に服していた。このことに不安を感じた歌麿は、蔦屋を見限って他の版元へ鞍替えする。いっぺんに二人の売れっ子を失ってしまった蔦屋は、起死回生を図ろうと幾五郎や鉄蔵などを使って役者絵に挑戦するが、なかなか思うようにことは運ばない。そんなある日、鉄蔵が一人の名もない男が描いたという絵を蔦屋に届けに来た。決して上手いとは言えない絵ではあったが、溢れかえるような毒気に魅力を感じた蔦屋は、早速その絵の描き主・十郎兵衛を探し出し、役者絵を描くように説得を試みるのだった。かくして東洲齊冩樂が誕生し、その絵は世間や役者たちに反感を買いながらも、一世を風靡するほどの話題を江戸に撒き散らすことになる。しかし、この恐るべき才能に最も敏感に反応したのが歌麿だった。彼は自分の地位を危ぶみ、必死になって冩樂なる謎の人物を探し、ついにそれが十郎兵衛であることを突き止める。十郎兵衛を前にした歌麿は、それが度々吉原に姿を現していた大道芸人であったことを想い出し、しかも彼が自分の贔屓の花魁・花里と目を交わす仲であったことから嫉妬の炎を燃やして、二人を江戸から追放させようとした。逃げる十郎兵衛と花里はすぐに追っ手に捕らえられ、十郎兵衛は拷問を受け、花里は薄汚い女郎屋に売られてしまう。寛政9年、蔦屋の葬儀の日、立派な葬式行列や見物人の中には、歌麿や幾五郎(十遍冩一九)、鉄蔵(葛飾北齊)、そして再び大道芸人に戻った十郎兵衛の姿があった。

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作品データ

製作年 1995年
製作国 日本
配給 松竹=松竹富士
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スタッフ

監督 篠田正浩
製作総指揮 高丘季昭
プロデューサー 原正人
原作 皆川博子
脚色 皆川博子堺正俊片倉美登篠田正浩
撮影 鈴木達夫
衣装(デザイン) 朝倉摂
音楽 武満徹
美術 浅葉克巳池谷仙克
編集 篠田正浩阿部浩英
録音 瀬川徹夫
スクリプター フランキー堺古川吉彦増田宗昭黒井和男
スチール 原田大三郎
助監督 成瀬活雄
監督補 鯉渕優
照明 水野研一

キャスト

とんぼ(齋藤十郎兵衛/東洲齋冩樂) 真田広之
蔦屋重三郎 フランキー堺
おかん 岩下志麻
花里 葉月里緒奈
喜多川歌麿 佐野史郎
幾五郎(十遍舎一九) 片岡鶴太郎
鉄蔵(葛飾北齋) 永澤俊矢
市川團十郎 中村富十郎
おふじ 加藤治子
おさと 新橋耐子
岩井半四郎 中村芝雀
市川男女蔵 市川團蔵
玉衣 宮崎萬純
大田南畝 竹中直人
山東京伝 河原崎長一郎
大番頭与兵衛 津村鷹志
俵蔵(鶴屋南北) 六平直政
瀬川富三郎 篠井英介
鶴屋喜右衛門 有川博
年増女郎 土屋久美子
番頭新造 富沢亜古
左吉 大川浩樹
権助 千葉哲也
倉蔵(瀧澤馬琴) 高場隆義
老人客 浜村純
とんぼの母親 余貴美子
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