映画-Movie Walker > 作品を探す > 午後の遺言状

別荘に避暑にやって来た大女優が出会う出来事の数々を通して、生きる意味を問うドラマ。監督・脚色は「墨東綺譚 (1992)」の新藤兼人。撮影は「墨東綺譚 (1992)」の三宅義行。主演は杉村春子と、1994年12月22日に逝去した乙羽信子。芸術文化振興基金助成作品。1995年度キネマ旬報ベストテン第1位ほか、監督賞(新藤)、脚本賞(新藤)、主演女優賞(杉村)、助演女優賞(乙羽)の4部門を受賞した。

3/5
[?]評価方法について
総評価数 8
レビュー 0
投票 8
投票する

星の内訳はレビューと
投票の合計数です

レビューを見る

星5つ 33% (1)
星4つ 100% (3)
星3つ 66% (2)
星2つ 66% (2)
星1つ 0% (0)

映画のストーリー結末の記載を含むものもあります。

夏の蓼科高原に、女優・森本蓉子(杉村春子)が避暑にやって来た。彼女を迎えるのは30年もの間、その別荘を管理している農婦の豊子(乙羽信子)だ。言葉は乱暴だがきちんと仕事をこなす豊子に、庭師の六兵衛が死んだことを知らされた蓉子は、六兵衛が棺桶に乗せたのと同じ石を川原から拾って棚に飾る。豊子には22歳の娘・あけみ(瀬尾智美)がいた。子供のいない未亡人の蓉子は、あけみを自分の子供のように可愛がっている。翌日、別荘に古い友人の牛国夫妻がやって来る。しかし、夫人の登美江(朝霧鏡子)は痴呆症にかかっており、様子がおかしい。過去と現実が混濁している登美江を元に戻したい一心で、夫の藤八郎(観世栄夫)は蓉子に会わせたのだが、一瞬チェーホフの『かもめ』の一節を蓉子と空で言えたかと思うと、元の状態にすぐに戻ってしまう。と、そこへピストルを持った脱獄囚が別荘に押し入って来た。恐怖におののく蓉子たち。だが、男がひるんだ隙に警戒中の警官が難を救った。そして、蓉子たちはこの逮捕劇に協力したとのことで、警察から感謝状と金一封を受け取る。ご機嫌の蓉子たちは、その足で近くのホテルで祝杯を上げた。翌日、牛国夫妻は故郷へ行くと言って別荘を後にする。やっと落ち着ける蓉子だったが、近く嫁入りするあけみは実は豊子と蓉子の夫・三郎(津川雅彦)との子供だったという豊子の爆弾発言に、またもや心中を掻き乱されることになる。動揺した蓉子は不倫だと言って豊子をなじるが、あけみには真実を隠したままにしておくことになった。そして、結婚式を前にこの地方の風習である足入れの儀式が執り行われた。生と性をうたうその儀式に次第に酔いしれていく蓉子は、早く帰郷して舞台に立ちたいと思うようになった。ところが、そこへ一人の女性ルポライター・矢沢(倍賞美津子)が、牛国夫妻の訃報を持って現れた。驚いた蓉子は豊子を伴い、矢沢に牛国夫妻が辿った道を案内してもらう。二人が入水自殺を図った浜辺で、蓉子は残された人生を充実したものにすると、手を合わせる。別荘に戻った蓉子は舞台用の写真の撮影を済ませると、東京へ帰っていく。豊子は蓉子が死んだ時に棺桶の釘を打つために、以前拾ってきた石を預かるが、いつまでも死なないで強く生きて欲しいという願いを込めて、それを川原に捨ててしまうのだった。

見たい映画に
登録した人
5

作品データ

製作年 1995年
製作国 日本
配給 ヘラルド・エース=日本ヘラルド映画
ソーシャルブックマーク登録
はてなブックマーク
Clip to Evernote
twitterでつぶやく
facebookでシェアする

スタッフ

監督 新藤兼人
製作 新藤次郎
プロデューサー 溝上潔井端康夫
原作 新藤兼人
脚色 新藤兼人
撮影 三宅義行
衣装(デザイン) 鈴木淳
音楽 林光
美術 重田重盛
編集 渡辺行夫
録音 武進
スクリプター ルリ落合川野恵美
スチール 金子哲也
助監督 鶴巻日出雄
照明 山下博

キャスト

森本蓉子 杉村春子
柳川豊子 乙羽信子
牛国登美江 朝霧鏡子
牛国藤八郎 観世栄夫
あけみ 瀬尾智美
森本三郎 津川雅彦
矢沢尚子 倍賞美津子
警部補 永島敏行
両岡大五郎 松重豊
脱獄囚 木場勝己
署長 上田耕一
警官 加地健太郎
清川浩二 内野聖陽
民宿の主人 馬場当
ホテルのフロント 遠藤守哉
ホテルの支配人 三木敏彦
ホテルのルーム係 三浦純子
心中を目撃する少年 高村祐毅
記者 神野陽介
カメラマン 大場泰正
ウエイター 田中光紀
コック 大原康裕
レストランの客 菊池誠
レストランの客 石井麗子
タクシーの運転手 岡本正巳
タクシーの運転手 岡本早生
アイスクリームを投げる少年 峰松佑貴
少年の母 田中芳子
天狗 麿赤児
おかめ 鶴山欣也
群舞 大駱駝艦

『午前十時の映画祭』(207作品)

八月の鯨(ニュープリント版)
八月の鯨(ニュープリント版) (2013年2月16日公開)

小さな島のサマー・ハウスで夏を送る老姉妹の日常生活を描く人間ドラマ

幕末太陽傳(デジタル修復版)
幕末太陽傳(デジタル修復版) (2011年12月23日公開)

川島雄三監督×フランキー堺主演、1957年に公開された同名作のデジタル修復版

ブラック・サンデー
ブラック・サンデー (2011年2月5日公開)

トマス・ハリスの同名小説の映画化、国際テロ組織とイスラエル特殊部隊の攻防を描く

  • ひまわり(1970) (2005年2月26日公開)

    ソフィア・ローレン×マルチェロ・マストロヤンニ主演のラブ・ストーリー

  • 夜叉 (1985年8月31日公開)

  • 卒業 (1968年6月8日公開)

  • 山猫 (1964年1月18日公開)

  • (1963年7月5日公開)

  • 裏窓 (1955年1月29日公開)

  • 浮雲 (1955年1月15日公開)

WalkerTouch
最近チェックした映画館・映画
おすすめ情報
WalkerTouch
Movie Walker モバイル
QRコード:Movie Walker

携帯で上映スケジュールや映画ニュースにアクセス。待ち受け画像も充実。
»詳しくはこちら

Facebook&Twitter
MovieWalker_Facebook MovieWalker_twitter

映画-Movie Walker > 作品を探す > 午後の遺言状

ムービーウォーカー 上へ戻る