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菊村到の原作『閉じこめられて』を「殺し屋をバラせ」の石松愛弘と「育ちざかり」の小寺朝が共同脚色し、西村潔の監督昇進第一作。撮影は原一民。

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秘密の情事が終った二人を乗せて夜の国道を走るクーペ。運転しているのは松岡。彼は、かつて神様とまで言われた名レーサーで今はカー・アクセサリー店を経営。隣りに座っている弓子は元ファッションモデル、今は出張中の夫と平凡な日々を送っていた。二人は逢う瀬を重ね、互の倦怠をうめ合わせていた。二人が非常線の尋問を通り、山小屋風のドライブ・インに入ったのは、午後十一時過ぎたった。店内にはマスターの他、七人の男女がくつろいでいた。壁際のテーブルには“新婚翼の男女”が座り、ジュークのそばでは、若い娘が身体を揺ぶっていた。一方の壁際の長椅子にはタクシーの運転手がぐったりもたれ、中年の医者がカウンターに、その奥では“陰気な男”が黙々とマッチを積み重ねて塔を作っていた。そこへ薄汚れたジャンパーにGパン姿の若い男が飛込んで来た。彼は今、自分の愛人を殺して来たところだ。死んだ愛人は十一時三十分に、ここで別の男と待合せをしていたという。男は目指す敵を探しはじめた。そこに警官が尋ねた。重要事件の容疑者を捜査に来たのだ。若い男は、警官を射殺するとますます狂暴化。拳銃をかまえて密室内の一人一人を強迫した。医者に新婚の女を抱かせ、新婚の男にその復讐をけしかける若い男。松岡と弓子は、若い男の狂気じみた激情の底に、事の善悪を超えた人間の真実を見るのだった。やがて、若い男のピストルが松岡に向いた。弓子は松岡の前に出、松岡はそれを制して銃口の前に出た。若い男は、とっさに弓子を離し、裸になるよう命じた。弓子が屈辱をこらえて裸になった時、銃声が聞こえ若い男は倒れた。陰気な男が射ったのだ。やがて、彼は殺人現行犯並びに警官連続射殺事件の容疑で逮捕された。外に出た二人は二枚目の男に出会った。彼こそ若い男が狙っていた人物だった。

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作品データ

製作年 1969年
製作国 日本
配給 東宝
上映時間 82
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スタッフ

監督 西村潔
製作 山田順彦
原作 菊村到
脚色 石松愛弘小寺朝
撮影 原一民
美術 阿久根巖
編集 黒岩義民
録音 田中信行
スチール 岩井隆志
照明 石井長四郎

キャスト

若い男 黒沢年雄
松岡 高橋幸治
弓子 緑魔子
マスター 小栗一也
医者 若宮大佑
新婚の男 江原達怡
新婚の女 田村奈巳
陰気な男 草野大悟
運転手 石田茂樹
若い娘A 木之内ゆみ
若い娘B 佐藤紀伊子
二枚目の男 中山仁
TV司会者 金原亭馬の助
刑事 伊藤久哉
警官A 関田裕
警官B 松原靖
警官C 鈴木治夫
警官D 権藤幸彦
警官E 勝部義夫
警官F 加藤茂雄
新聞記者A 佐竹弘行
新聞記者B 小松英三郎
新聞記者C 越後憲
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