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梅崎春生の短篇から、「トイレット部長」の松木ひろしが脚色、「金づくり太閤記」の川崎徹広が監督した諷刺喜劇。撮影は「椿三十郎」の小泉福造

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お香代ばあさんの家の下宿人山名時男は画家志望だ。近くに養豚場がありうるさくて仕事が出きないと嘆くのは、左隣の有田先生で、先生は小説家だ。余り原稿は売れないが、女には大変もてる。駅前のバー・シスターのマダム小沢千恵とその妹のまゆみは先生の大ファンだ。山名君の右隣は吉川さんの家だ。七人の子持で、その奥さんの蘭子はものすごくガメツイ。ある日、この三軒に難問題がもちあがった。大家の福永が高級アパートを建てたいから、ここを立退いてくれというのだ。大家の乾分、珍華亭のオヤジがお先棒をかついでいる。この騒ぎの最中、お香代ばあさんのペット金魚が盗まれた。犯人は黒猫で、追跡した山名君が追いこんだのは養豚場だ。金魚の代償として山名君は一匹の仔豚をもらった。この仔豚を仲介として、山名君とまゆみは急激に仲良くなっていった。また、山名君のアルバイトで歌うジャズ喫茶のステージに仔豚を登場させたことから、山名君のステージは爆発的な人気を持ちはじめた。そんな状況のうちに、ある晩、お香代ばあさんの台所附近から原因不明の火事が起り大騒ぎとなった。これがきっかけとなり、吉川さん一家は、大家から立退き料で買収された。火事騒ぎのため、お香代ばあさんも、一人息子一郎に引きとられ一緒に暮らすことになった。万物流転は世のならい、有田先生も十五年住みなれた借家を越すことになった。火事騒ぎで煙にまかれてトン死した仔豚は、お別れパーティーの格好の材料だった。みんなの前で変わらぬ愛を誓う山名君とまゆみ。有田先生をあきらめ、新しい恋人と再出発する千恵の顔も明るかった。金魚変じて豚となる。豚変じて、若者たちの明日へのたくましい原動力となって昇天していった。

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作品データ

製作年 1962年
製作国 日本
配給 東宝
上映時間 92
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スタッフ

監督 川崎徹広
製作 金子正且
原作 梅崎春生
脚色 松木ひろし
撮影 小泉福造
音楽 中村八大
美術 河東安英
編集 兼子玲子
録音 藤縄正一
スクリプター 秦大三
助監督 佐野健
照明 隠田紀一
整音 下永尚
製作担当者 坂本泰明

キャスト

有田水城 上原謙
有田貞子 沢村貞子
須藤香代 飯田蝶子
山名時男 藤木孝
須藤一郎 佐田豊
吉川精一郎 丘寵児
吉川蘭子 若水ヤエ子
小沢千恵 草笛光子
小沢まゆみ 若林映子
岡崎弥吉 トニー谷
福永和助 有木山太
石井宣治 丸山誠一郎
橋本久蔵 渡辺篤
雨宮京子 北あけみ
思田編集長 石田茂樹
小僧 どんぐり三太
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