映画-Movie Walker > 作品を探す > 女囚701号 さそり

女の憎しみと体臭がむせかえる女子刑務所を舞台に、恋人の裏切りに対し復讐の怨念を異常に燃やし続ける主人公を中心に、極限に追つめられた女囚たちの生態を描く。「ビッグコミック」に連載中の篠原とおる原作・劇画の映画化。脚本は「ポルノギャンブル喜劇 大穴中穴へその穴」の神波史男と「博徒外人部隊」の松田寛夫、監督は第一回作品の伊藤俊也、撮影は「現代やくざ 人斬り与太」の仲沢半次郎がそれぞれ担当。

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Y県女子刑務所。けたたましく鳴り響くサイレン、女囚二人が脱走を企だてた。松島ナミ、木田由紀子である。しかし、刑務所々長郷田らの必死の追跡で、脱走は失敗に終る。捕われた二人はイモ虫のように手足を縛られ、懲罰房へ入れられた。身動きのできない状態でナミは過去のことを思い起こすのだった。ナミには麻薬取締りの刑事、杉見という恋人かいたが杉見はナミを麻薬捜査の囮として使い、強姦させたあげく、自分はその現場に乗り込み、麻薬を押収する。そのうえ、その麻薬をネタに麻薬組織海津興行に寝返ったのである。杉見の愛を信じていたナミにとってこの裏切りは許せなかった。翌日、杉見を襲うが致命傷には到らず、その場で逮捕されたのであった。“復讐”という執念に燃えるナミは刑務所内でも異様な存在で、皆から反感を受けていた。ただ、口の不自由な木田由起子だけがナミを慕い近ずいていた。ナミと由起子が懲罰房から解放された頃、新入りの女囚進藤梨恵が入所して来た。梨恵もナミ同様他の女囚たちと肌が合わず対立した。ある日、梨恵は片桐らの企みであやうく無実の罪に陥れられそうになるが、ナミの機転で救われ、以来ナミに好意を持つようになる。しかしこの事件で、梨恵の替りに罪をきせられた政木が逆上し郷田の眼をガラスの破片で刺してしまった。怒った郷田は全員に穴掘り作業を命じ、その後、ナミには“閻魔おとし”を命令。“閻魔おとし”とは囚人たちが最も恐れている穴掘り作業、つまり一つの穴を掘っては埋め、埋ては掘るという作業なのである。極度の疲労に襲われるナミ、とうとう同情した由起子が看守を襲い、それをきっかけに、日頃看守たちに虐待を受けていた女囚たちの憎悪が爆発、大騒動を起こし、倉庫にたてこもる。しかし、この暴動の際に由起子が射殺された。そして、ナミは由起子から片桐が自分の命を狙っていると知らされ、杉見の手がここまでのびていることを知り愕然とする。片桐はナミを裏切り者扱いにし、他の女囚らを煽動、ナミに凄絶なリンチを加える。しかしナミは逆に片桐の企みを暴き片桐を裏切り者にしてしまうのに成功する。一方郷田らは食事の差し入れと偽り、一挙に倉庫になだれ込み、全員逮捕するが、この間倉庫に火をつけ混乱を起したナミは見事脱走に成功する。そして、厳重な警戒の網の目をくぐって念願だった杉見及び海津への復讐を果すのだった。

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作品データ

製作年 1972年
製作国 日本
配給 東映
上映時間 87
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スタッフ

監督 伊藤俊也
脚本 神波史男松田寛夫
原作 篠原とおる
企画 吉峰甲子夫
撮影 仲沢半次郎
美術 桑名忠之
音楽 菊池俊輔
録音 広上益弘
照明 川崎保之丞
編集 田中修
助監督 小平裕
スチール 遠藤努

キャスト

松島ナミ 梶芽衣子
進藤梨恵 扇ひろ子
木田由起子 渡辺やよい
片桐 横山リエ
政木 三原葉子
大塚 根岸明美
土橋 小林千枝
根元 国景子
保谷 谷本小夜子
鬼頭 片山由美子
森川 城恵美
井棟 三戸部スエ
小岩 織田英子
小沢 山本緑
竜野 由貴利恵
高木 園かおる
郷田 渡辺文雄
仲崎 室田日出男
古谷 堀田真二
曽我 沼田曜一
海津敏 伊達三郎
竹中 日尾孝司
保利 藤山浩二
杉見次雄 夏八木勲

レビュー

復讐のためなら、耐えるナミ

投稿者:矢口渡

(投稿日:2014/02/22)

1972年作品。戦後一所懸命で頑張った日本も、まじめでないも…

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『女囚さそり』(11作品)

さそり
さそり (2009年8月8日公開)

「女囚701号 さそり」を水野美紀主演でリメイク、日香合作アクション

  • サソリ 女囚701号 (1998年10月31日公開)

    殺された妹の復讐のため、怨念のヒーロー松島ナミが刑務所を舞台に活躍するダークアクション。

  • サソリ 殺す天使 (1998年10月31日公開)

    前作「サソリ 女囚701号」から数年後、ナミが妹殺しの犯人を執拗に追いつめていく姿を描いたダークアクション。

  • SASORI IN U.S.A. (1997年4月5日公開)

    フィアンセ殺しの容疑をかけられロスの刑務所へ送られた日本人女性が、自分を陥れた男に復讐を遂げる姿を描いた愛と戦いのアクション・ドラマ。

  • 新女囚さそり 特殊房X(エックス) (1977年6月18日公開)

    篠原とおる原作で「ビックコミック」に連載されていたもので、梶芽衣子、多岐川裕美と続いた主役に今回は新人の夏樹陽子を起用。

  • 新女囚さそり 701号 (1976年11月17日公開)

    篠原とおるの人気劇画を映画化した“さそりシリーズ”の二年半ぶりの復活で、政治家の陰謀で姉を殺され、輪姦されて、女子刑務所に投じられた松島ナミが、怨念を抱いて次々に仇に復讐していく姿を描く。

  • 女囚701号 さそり (1972年8月25日公開)

    女の憎しみと体臭がむせかえる女子刑務所を舞台に、恋人の裏切りに対し復讐の怨念を異常に燃やし続ける主人公を中心に、極限に追つめられた女囚たちの生態を描く。

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