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魂のジュリエッタの画像

 イタリアの名匠フェデリコ・フェリーニが、夫の浮気に悩む妻の不安、葛藤を描く。時おり挿入される、色鮮やかな映像で綴った回想、妄想シーンがフェリーニ独特の雰囲気を醸し出す。(リバイバル上映)

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ローマ郊外の閑静な住宅地に住む中年の夫婦ジョルジョ(M・ピス)とジュリエッタ(G・マシーナ)の結婚記念日。ジュリエッタは着飾って、夫の帰宅を待ちわびていた。夫婦だけで静かにすごしたいと考えていたジュリエッタだったが、夫は招かざる多勢の客をつれて帰ってきた。彼女はあたりの賑やかさとはうらはらに、だんだん気が滅入っていく自分をどうすることもできなかった。ジュリエッタは献身的で貞淑な妻だった。夫に対する気持は、結婚当座と少しも変ってはいなかったが、その夜の気持は、いつもと少し変っていた。もうあまり若くない自分。初めて、あせりのようなものを感じた。そして、もかしたら、夫に愛人がいるのではないか……などとさえ考えた。彼女は鏡にむかい、自分の顔と対話しているうちに、いつしかとめどない妄想が拡がっていく。そして夢幻の世界をさまよい、子供の頃の記憶がよみがえり、時に寓話の世界が現出する。その幻は、夫を誘惑するであろう色々のタイプの女性の姿をとるときもある。それは残酷で脅迫的だったり、あるものは、荒唐無稽だったり、異常ですらあった。そして、ふとわれにかえる時、夫への疑惑は耐え難いほどにふくれ上り、心の傷はますます深くなっていった。彼女は心霊術師を訪ねて悩みをうちあけ、興信所に夫の素行調査をたのんだりした。一方彼女は、女ともだちのスージイを訪ね、男性遍歴が生き甲斐だという彼女から、浮気のお膳立てを、ととのえてもらったりした。しかし、浮気のできるジュリエッタではない。興信所の調査で、夫の不貞の証拠をみせられたジュリエッタは、完全に見捨てられたことを感じた。彼女にとっては、夫の愛がすべてだったのだから。夫が出張で出かける日、ジュリエッタは涙をいっぱいうかべて、見送った。これが最後かもしれない。ジュリエッタは再び幻想の世界へ入る。しかし誰も彼女を救ってくれはしない。そして幻との対話をやめた時、傷ついたジュリエッタの心の中に、かすかな希望がよみがえってくるのだった。

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作品データ

原題 Giulietta Degli Spiriti
製作年 1964年
製作国 イタリア
配給 東和=ATG
上映時間 138
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